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第110回森育 こまどり幼稚園

 

第110回 森育
こまどり幼稚園 年長さん
2014年9月26日(金)
 
お泊り保育ぶりのみんなです!
 
「今日は・・・」と私が話し出すと、
「くりひろい!」とすかさず返ってきました!

早速、栗拾いにでかけます♪

拾う前に2つお約束をします。

森の生き物も栗を食べます。
「りす!?」「くま!?」「くまもん!?」「イノシシ!」

イノシシ。栗を全部とってしまうと…?
「かわいそう」 「こまる」 「しぬ」

イノシシさんの分を残すことがまず1つ。

それからもう1つ。 栗の樹に感謝すること。

なにかをいただいたらお礼を言うもの。
相手が人でも自然でも同じことです。

お約束ができたら、栗拾いスタート!

「めっちゃおっきー!」
めっちゃ大きい声で叫んでいます。

「こっちにいっぱいあるー!」
栗の樹の下に潜り込んでいます。

拾っていると食べかけの栗も見つけます。
「イノシシさんや!」

虫食い栗は開き、イモムシ観察もしました。

他にもカマキリ、カエル、トカゲ等の生き物や
クスサン(毛虫)のマユも発見していました。


少しすると、子どもに変化が現れます。

「せんせい、とってない!」
栗を子どもたちにあげていた先生に気付き
「あげるー!」と栗をわけています。

また、拾った栗を袋から出し森に返す人も。
「いのししさんのぶん。」

先生と、森の生き物と栗を分け合いました。

その後、イガ集めをして、栗の樹にご挨拶。

栗の樹たちに話しかけていると・・・
「おちた!」 「へんじしよる!」
樹がボタボタ実を落として答えてくれます。

 「またおいでっていいよる!」
みんなにも樹の声が聞こえたようです。

大きな声で「ありがとう」を伝えました。

最後にみんなの袋を見せてもらうと…
山盛りの人もいれば、5個の人も。

事情を聞いてみると・・・
「これくらいでいいんよ」
「ひつようなぶんだけでいいんよ」

謙虚で真っ直ぐな言葉が出てきました。

どこか満足気な表情でそう話す彼は、
イノシシのために栗を森に返していた一人です。


あなたの姿、私はしっかり観ていましたよ!
kei
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