こうえんにっき
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第349回森育 ふじわらさま
第349回森育
2016年8月15日(月)
ふじわらさま と お友だちのみなさま
今日も朝から暑かったですが、
子どもたちは元気いっぱい♪
森に到着すると遊びの時間が始まります。
「むしさがそや!」
遊びの時間が始まるやいなや生き物探しに駆けだすひともいました。
草むらで出会ったのはバッタ。
そして、カナヘビというトカゲ。
出会った生き物を手のひらでつつみ、
お友だちになっていると、
「おれもなってみたい!」
手で優しく包んで、気持ちを伝えます。
すると、手の中のバッタがしばらく逃げずにそばにいてくれるようになりました。
「ともだちになれた!」
その時に見せてくれた笑顔は、つかまえた時よりも嬉しそうに輝いていました。
友だちだと感じると接し方も変わってきます。
「そろそろかえそか?」
「バッタのおかあさんがさがしよるかもしれん!」と
生き物の気持ちを自然と考えて接するようになっていました。
木の高いところにセミを食べているカマキリを見つけたひとがいました。
おそらく弱っていたのであろうセミをカマキリは見逃さなかったのでしょう。
森の中ではこうして命を考えさせられる場面にも時たま出会います。
その後、高いところにいるカマキリを近くで見たいと、
虫網を伸ばしているひとも。
でもカマキリも食事を邪魔されたくないんでしょう。
どんどん上へ上がっていきます。
「とどかん」
でも届かないからと言ってあきらめるのはもったいないので、
どうやったら届くか考えてみます。
「おんぶしたらとどくかも!」
届きませんでした。
それでもあきらめず何人かで考えます。
「あみもってほそいほうのばしたらいい!」
「だめ!かわらん!」
そのとき一人が虫網の柄に他の棒をさせることを発見!
虫網の棒は竹でできていたので、筒だったのです。
そこに他の棒を指すとちょっと長くなります。
「これでとどくかも!」
伸ばしてみると…
「あとちょっとー」
入れる枝を試行錯誤してみましたが、
届くところまでは行きませんでした。
そこで思いついた最終手段が、
“お兄ちゃんを呼んで来よう”
やりたいことに一生懸命になると、
子どもたちの「考える力」が輝きはじめます。
子どもたちの「考える力」が輝きはじめます。
困っている子どもたちを大人が助けることは簡単ですが、
それを少し我慢すると、大人が驚くほどいろんなアイディアが出てくるのです。