こうえんにっき

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木を使うということ

しまなみアースランドの学習棟に来られた方はご存じだと思いますが、この学習棟に1歩入ると、
木の香りでいっぱいです。

 
 


この学習棟は、愛媛県産のスギ・ヒノキを使った建物です。
この他、園内にある東屋や、スロープ、自転車置き場でなどに使われている木材においては、愛媛県産、また今治産の間伐材などを使用しています。



ではなぜ木造にこだわったのでしょう?



 京都議定書では、日本のCO2の排出量を1990年の水準より6%削減することが義務づけられています。そのうち3分の2にあたる3.8%を森林による吸収が担っています。

林業の低迷で、日本の森林は手入れが行き届かず、荒廃が進んでいます。
しかし、私たちが日常生活の中でもっと国産材製品を使うこにより、資金は山に還元され、森林整備につながります。

そして、「植える→育てる→収穫する→上手に利用する」という森林の循環が保たれ、CO2をたっぷり吸収する元気な森が育つのです!

また、森林を育てるには手入れが必要です。
伐採(収穫)したあとには、再び植林しなくければなりません。
「植える→育てる(手入れ)→収穫する」という森林のサイクルを循環させることで、健全な森林が
育成され、私たちに住みやすい環境と資源を持続的に与えてくれるのです。


間伐材を含めた木材や木製品を積極的に利用することで、林業の生産活動が活発化し、CO2の吸収機能をはじめ、森林が持っているさまざまな機能が十分に発揮されるというわけです。
また、伐採された木は二酸化炭素を吸収することはありませんが、炭素化合物を蓄える作用は、建造物となっても木が朽ちるまでつづくのです。

しまなみアースランドも県内産・市内産の間伐材を使用しています。
森林保全・環境保護のほんの一役を担っているのかもしれません。

私たちの身近な生活にも、もっと木材が取り入れやすくなればいいですよね!!!
とらえ方は千差万別ですが、日本だけでなく、世界中の山に緑と木が順調に育ちますように。




ぴぃ。

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