こうえんにっき
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うるう年
今年(2012年)はうるう年で,2月が29日までありますよね。
なんで? なんで4年に1回だけ,1日多くなるのでしょうね?
今回はなんとなくその理由を調べてみました。
まず、どうやって1日と1年が決まっているかを確認しておきましょう(^^)
1日 地球は地軸を中心に回転していますが,これを自転といいます。
この自転のために,地球にのっかっている私たちには,太陽や星が回転しているように
見えます。このとき,太陽が1回転して見えるのにかかる時間が1日=24時間です。
1年 地球は太陽を中心とする軌道(きどう)を回転していますが,これを公転といいます。
公転によって,地球が太陽のまわりを1回転するのにかかる時間が1年です。
このように1日は自転によって,1年は公転によって決まります。
そして1年はおよ365.2422日になるのです。
(実際は,1日=24時間は自転と公転の両方で決まっているのですが,ここではくわしい説明
は省略します。)
さて,1年を365日としてしまうと,1年に0.244日ずつ余ってしまいます。そこで,この余りを吸収する帳尻合わせのために考えられたのが,うるう年なのです。
うるう年を最初に定めたのは今からおよそ2000年も前のユリウス暦(れき)。
この暦(こよみ)では,4年に1度,1年を366日としています。
それでは,4年間の平均では1年は何日になるでしょうか?
4年間のうち,3年が365日で1年が366日になるから,
(365×3+366)÷4=365.25
ユリウス暦では,1年の平均は365.25日になります。
実際の1年はおよそ365.2422日だから,ユリウス暦の1年は,実際の1年よりおよそ0.078日だけ
長くなっています。0.078日なんて短い時間だと思うかもしれませんが,それでも130年間でおよそ
1日のずれになってしまいます。
こうしたずれを修正するために新しく16世紀につくられたのが,グレゴリオ暦。
この暦では,次のように定められています。
- 4の倍数の年をうるう年とする。
- ただし,100の倍数の年はうるう年としない。
- ただし,400の倍数の年はうるう年とする。
ユリウス暦よりも複雑になっていますね。この場合,400年間の平均では,1年は何日に
なるでしょうか?
400年間で4の倍数の年は100年あります。そのうち100年目,200年目,300年目はうるう年ではな
いから,うるう年は全部で97年あります。だから,
(365×303+366×97)÷400=365.2425
グレゴリオ暦では,1年の平均は365.2425日となり,実際の1年との差はわずか0.0003日です。
ややこしいですが、1日そして1年、身近な“日付”に地球の自転や公転がかかわっている。
そんな、当たり前のことまでもが地球によって決まっている。
なんだか、不思議な気持ちになりませんか?
実は1752年9月14日が,イギリスの暦がユリウス暦からグレゴリオ暦に変わった日なのです。
ユリウス暦でおこったすこしづつの時間のずれが1500年以上の中で10日以上の『ズレ』を
生み出してしまいました。
ユリウス暦によるずれを修正するために,いっぺんに12日もすすんでしまったのです。
これは、すごいですよね(^^)
9月2日まではいつもと同じで次の日が9月14日!!
この間に生まれた人の誕生日って!?
そして、今使われているグレゴリオ暦もわずかながら『ズレ』がおこってますが、この『ズレ』をいつ
修正するのかは、まだ決められていません
最後になぜ2月なのか調べてみました。
1年の始まりは1月で、終わりの月は12月であることは、ご存知のとおりなのですが、
昔、西洋では、1年の始まりが、1月ではなくて3月で終わりが2月。
ちなみに、「1月、2月、・・・」というような月の呼び方は、日本の呼び方です。
英語では、「January,February、・・・」というように、月に数字がつかないのですよね。
したがって、2月が最後の月であったので、2月の最後の日、28日の後に1日付けたそうです。
ちょっと、説明不足で分かりにくいかもしれませんがお許しください(^^)
気になった方は自分でも調べると楽しいですよ(^^)
なぜ、2月は短いのか? なぜ、7月と8月は31日で続いているのか?
当たり前と思っていることも、調べてみると意外な答えがあって楽しいかも…\(^o^)/