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第347回森育 【夏休みイベント】家族と森育
第347回森育
2016年8月11日(木)
夏休みイベント 家族と森育
夏休みイベントの森育は、お昼過ぎから開始です!
“今日は何の日か知ってる?”と尋ねると、
知っているひとがいました!
「やまのひ!」
今年度から施行された国民の祝日です。
山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日だそうです。
森に到着するとさっそくたくさんの生き物たちが出迎えてくれました。
「バッタおった!」と声をあげたひとのそばには、
手のひらよりも大きなバッタが!
今回は今まで森育に来たことがあるひとがほとんどだったので、
出会った生き物を優しく手のひらにのせて、
「いやなことしません。いたいこともしません。やけんともだちになって。」と
話しかけて生き物と仲良くなっているひともいました。
こうして以前の森育での体験が次の回にも繋がっていると、
わたしたちも嬉しくなります。
森に到着すると、遊びの時間が始まります。
崖のぼりをしているひとがこんなことを言っていました。
「なんかきょうすべる…」
「のぼりにくい」
“なんで違うんやろ?”と考えてみると、
「かわいとるけん?」
しばらく雨が降っていない地面は乾燥してさらさらの状態です。
乾いた地面はなんだか上りにくいことを発見しました。
登りきった後には、木のトンネルが待っています。
「すずしい~」「きもちいい~」
木の葉が影を作ってくれているおかげです。
そして、崖のぼりの他にも川や池など水の近くで遊んでいるひとも。
川の水に手を浸けてみると、
「つめた~い」と笑顔に。
水が好きな生き物との出会いもありました。
お父さんがつかまえたのは、大きなカエル。
はじめは怯んでいるひとが多かったですが、
触ってみると「ぬるぬる!」とおもしろいさわり心地。
「だんだん可愛く見えてきたかも…」と言っているお母さんも♪
間近で見て、触って、自分の感覚を通して「知る」と可愛く見えてくる生き物もいるようです。
そうなると、嫌い・苦手と思っている生き物の中には、
よく知らないから嫌いな気がしているだけのものもいるのかもしれません。
他にも、カニやヤゴカマキリなど、たくさんの生き物と出会って素敵な時間を過ごすことができました。
たくさんの命を育んでくれて、生き物と出会える場を作ってくれている森に感謝。
暑い時に影を作ったり、体を冷やしてくれたりした、葉っぱや川の水に感謝。
私自身、森そして山への「ありがとう」の気持ちを感じた森育となりました。
現代は、ヒトの生活と山(森)の繋がりを感じる機会は減っているように思いますが、
森での体験の中で感じた小さな「ありがとう」がやがて、
私たちの命にとって欠かせない「森」への感謝の気持ちにつながればと思っています。
shiro