こうえんにっき
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子どもの手とオタマジャクシ
5月上旬のこと。
Nちゃんの手の中で跳ねるオタマジャクシに水をかけながら
「人間の手は熱いからね。ユデタマジャクシになっちゃうんです。」
という話をしました。
オタマジャクシを池からすくい、水たまりに移して遊んでいたNちゃん。
水たまりの水温がやや高いことに気付きました。
「 水がぬるい!オタマが死ぬ! 」
ポケットティッシュに水を含ませては絞り・・・何度も冷たい水を運んでいます。
しばらくして帰る時間が近づき、オタマジャクシを池に帰そうとしたその時。
手のひらにオタマジャクシをのせたNちゃんが、また、気付きました。
手のひらにオタマジャクシをのせたNちゃんが、また、気付きました。
「 オタマがあったかい。 なんで? なんで!!? 」
オタマジャクシが茹ったのではないかと、心配のご様子です。
でもそれは、茹ったのではなく、何度も水を運ぶうちに、Nちゃんの手の温度がぐんと下がったからだと、私は思うのです。
小さな生き物も思いやる、彼女のような人が一人でも多く育ってほしいと願っています。
kei